今回の【水上の戦士たちシリーズ】では、実績自体はスゴいとはいえないものの、特殊なレーススタイルからファンが多い「阿波勝哉」選手を紹介します。
阿波選手は、2014年3月の常滑競艇場で行われた優勝戦で、本番レース前に選手紹介と試走を兼ねた「周回展示」というのをするんですが、その時に落水をしてしまい優勝戦を欠場になるなど、何かと話題の多い選手でもあります。
ちなみに特殊なレーススタイルというのが、どのポジションにいても大外からのスタートをしていくというものです。
大外からのスタートするということはしっかり決めなくては勝利はないのと同じです。
ということはフライングというリスクを背負ってまでスタートを決めること意識しながら、阿波選手はあえて不利なコースに進むということです。
ボートレースは通常6艇で1着を競い合うレース競技です。
成績やサイクル順で1号艇~6号艇までが各選手に与えられます。
そしてインコース(1コース)が一般的に有利と言われているので、1号艇の選手はインコースを死守するわけです。
そんなコース争いの中、阿波選手は自ら6コースに艇を向けて、スタートします!
もちろん得意な決まり手は「まくり」で、大外からスタートを決めて豪快に他の艇を沈めます。
そんな阿波選手の「アウト屋の流儀」とプライベートの一面を紹介していきます。
ボートレーサー阿波勝哉ってどんな人?
出典:http://www.heiwajima.gr.jp/
阿波勝哉のプロフィール
【名前】 阿波勝哉
【読み方】 あわかつや
【愛称】 アワカツ
【生年月日】1973年(S48)4月18日
【年齢】 42歳(執筆時)
【身長】 166cm
【血液型】 AB型
【出身地】 東京都練馬区
【所属】 東京支部
【登録番号】3857
【登録期】 79期
【優勝回数】19回(執筆時)
【趣味】 バスフィッシング
同じアウト屋ボートレーサーの澤大介選手(登録番号3852)とは同期である。
師匠は同じ東京支部の本吉正樹選手(登録番号3313)で、弟子には女子レーサーの藤原菜希(登録番号4627)選手がいる。
東京支部のメンバーで構成される「トーキョー・パイレーツ」にも所属している。
阿波勝哉の戦績
◆1996年 多摩川競艇場でデビュー
◆2002年 蒲郡競艇場で初優勝
◆2005年 常滑競艇場で行われた「SG笹川賞」でSG初出場
◆2005年4月 芦屋競艇場で行われた53周年記念競走でG1初優出
(情報募集中)
ボートレーサーになるまで・・・
出典:http://kyotei.cocolog-nifty.com/
阿波選手がボートレーサーになる「きっかけ」といえば中学時代に友人に勧められましたが、その時は鵜呑みにしていたようです。
なんでもボートレーサーを勧めてきた友人がもともとなりたかったようですが、その友人は身体がでかくて無理だったらしいです。
学校を卒業後、21歳頃までフリーター生活をしていましたが「そろそろヤバいかな・・・」と将来に向けて真剣に考え始めたようで、そこで友人の言葉を思い出しボートレーサーを目指したということです。
とはいえ、試験を受け始めるまでは全くボートレースに興味がなかったようで、実際のルールや競技内容についてもやまと学校に入ってから覚えたらしいです。
養成学校(やまと学校)には、3回目の受験で合格しています。
やまと学校は山梨県の本栖湖にあるボートの操縦などを教える研修所です。
研修所時代の思い出といえば「とにかく寒かった」「厳しい」と言っていて、「楽しい思い出などはないことが思い出(笑)」と辛かった経験を語っています。
デビュー当時の情報はあまり残っていませんでしたが、最初はインコースからの闘いもあったようです。
実はデビュー間もない頃はインコースから勝負をすることもあったみたいです。そのせいか、2001年までは6コースからの成績にもムラがありますし、正直アウト屋とは呼べない状況です。2003年からはアウト一本となっております。
引用:阿波勝哉分析01
アウト屋の流儀
出典:http://koshi01.blog29.fc2
阿波選手がアウト屋になった「きっかけ」がというのがあります。
デビューして最初は何号艇でも6コーススタートという暗黙の了解があって、先輩レーサーの小川晃司選手(登録番号3652)など6コース専門でやっている選手がいたので、自分でも先輩のようにやれるかなと挑戦したのがきっかけで、今もずっと続いているということです。
きっかけは意外とあっさりした理由でしたが、今はとにかく6コースからのレースが好きらしく、「まくり1発」が魅力の阿波選手はスタートに集中することを常に心掛けているようです。
アウト屋としての阿波選手に、ファンがまくり1発というレースを期待してくれることはとても嬉しいらしく、本人も常にそういうレースをイメージして日々努力しなければと考えているようです。
アウト屋としてい続けるのはもしかすると、「ファンと一緒にレースをしている」想いが強いのかもしれませんね。
「本当はインコースに行きたいなと思うことはありませんか?」という質問に、「いや~それはないです(笑)「今まで」はですよ!これからは分からないです。最近は本当に良くないんで・・・。」と愚痴をこぼすようなインタビューも2015年にしていました。
しかし、阿波選手は今の姿勢を崩さずに「アウト屋の流儀」という信念を貫いて、レーススタイルを変えずにこれからもファンを魅了し続けてくれるはずでしょう。
Mr.チルト3度(サンド)
阿波選手のアウト屋としてのレーススタイルはスタートを決めてそのままダッシュを活かして艇の伸びをつかっての捲り・・・いわゆるカマシというものです。
とはいってもスリットライン(スタート線)からの伸びを実現としているのは「チルトを跳ねる」ことです。
チルトとは、ボートに取り付けるモーターの角度の数値のことで、数値が低いほうが周り足や出足重視で高いほうが伸び型とされています。
ボートレースでのチルト角度は一般的にマイナス0.5度というのがバランスが取れているとされていてほとんどの選手はマイナス0.5度でレースに臨みます。
しかし阿波選手は可能な限りチルトを高い角度にしてレースに臨みます。(高いチルトに設定することを「跳ねる」と表現します)
そのチルトを跳ねる角度の最高設定が3度で、阿波選手は当然のごとくチルト3度・・・つまり究極の伸び型でレースを戦うということです。
他の選手にもいるかというと決してそうではないです。
なぜなら、チルトを跳ねれば跳ねるほどターンは不安定になります。
阿波選手は「カマシ」というレーススタイルのパイオニアといえるでしょう。
過去に阿波選手の真似をして6コースからチルト3度でレースした選手がいましたが、ターンできずに転覆しています。
阿波選手の超絶伸びに魅せられたファンも多く、人気投票で出場選手が決まるSG「笹川賞」では成績に関係なく出場しています。
地元の平和島競艇場で実況するアナウンサーが名付けた「Mr.チルト3度」というニックネームも今や全国区となっています。
そのニックネームにもあやかってか平和島競艇場では名物「チルトサンド(カツサンド)」が発売されています(笑)
出典:http://rallysclub.livedoor.biz/
「チルトサンド」が人気だったのか、その後は「チルト3丼」というのも発売されています。
出典:http://para080.livedoor.biz/
フライングに泣いた日々
出典:http://www.heiwajima.gr.jp/
阿波選手といえばやはりスタートを決めてからそのまま捲ってしまう、つまりカマシというのがレーススタイルですね。
ですがやはり毎回スタートを決めるのは大変で、1期間中(半年で1期間)にフライングを3回もしてしまう(F3)ということが今までに「1999年・2003年・2012年」と3回もありました。
阿波選手に印象に残っているレースでもあって、今思い返しても後悔している忘れられないレースということです。
ちなみにF3というのはフライング休みに入ってから約半年はレースに出られません。
なので半年間は無収入の時期もありましたがすでに家族もいた阿波選手は、建築現場でのアルバイトをするなどとにかく必死だったということですね。
時には、仙台や新潟まで出稼ぎに行っていた時もあったらしいです。
それでもボートレーサーという仕事が一番楽しいし、好きだし、やりがいがあるらしく、辛くてもすぐに思い直すことができるようです。
丸亀競艇場で大外から9連勝!
2007年に阿波選手は丸亀競艇場で大外からの脅威の9連勝を達成してます。
圧巻のレース動画
阿波勝哉の素顔とは?
阿波選手といえば「金髪」という方も多いのではないかと思います。
なんせ20年近く金髪らしいですから(笑)
元々白髪が多くてそれを染めるなら・・・という理由らしいです。
天然パーマも髪の毛が傷んで弱まるので一石二鳥で、この先も禿げない限りは金髪でいくそうです。
そして趣味はバス釣りらしく、最初は千葉とか関東周辺に友達と行っていたようですが、最近では九州や四国がよく釣れるということで頻繁に行くそうです。
出典:http://www.heiwajima.gr.jp/
あとはサッカーゲームが大好きでゲームセンターに12.3年も通うほどらしいです。
おそらく好きになるととことんという性格なんだと思いますね。
家族は、嫁はテニス、長男はバレーボール、次男はバスケと水泳にハマっているらしく、完全にスポーツ一家のようです。
まとめ
- 阿波勝哉はジャマイカ人とのハーフではない
- 阿波勝哉がボートレーサーを目指したのは中学時代の友人の言葉がきっかけ
- 阿波勝哉はファンの期待に応えるためにもアウト屋としての努力を続けている
- バス釣りのためならどんなに遠い場所でも遠征に行く
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以上、【ボートレーサー阿波勝哉《水上の戦士たち》】でした。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
【水上の戦士たち】シリーズでは、今をときめくボートレーサーたちを紹介しています。
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他にも、『Oops!』と驚くような内容の記事がありますので、楽しみながら読んでくださると嬉しいです。